こんにちは。タクマです。

- これから脱サラして就農を目指している方
- 脱サラして起業したい方
- 独立自営農業を目指している方
- 未経験で農業を目指している方
- 脱サラして就農するまでのリアルを知りたい方
それでは早速見ていきましょう。
脱サラする前に準備しておけばよかったこと

- もっと貯金をしておけばよかった
- 農業体験しておけばよかった
- もっと情報収集しておけばよかった
- 副業しておけばよかった
この4つは本当に準備しておけばよかったと少し後悔しています。
それぞれ詳しくご説明します。
1 もっと貯金をしておけばよかった
研修期間 + 初年度の生活費
就農、特に独立農家になるには期間がかかります。
その間の生活費は貯金から切り崩す方が多いでしょう。
配偶者の方が働いているという場合は多少安心できるかもしれません。
総務省統計局の「家計調査」では2021年の平均として以下の表のように発表しています。
1人 | 12.6万円 |
2人 | 19.6万円 |
3人 | 21.5万円 |
4人 | 22.9万円 |
5人 | 22.8万円 |
6人以上 | 25.5万円 |
あくまで平均ですが、2年分(研修期間1年 + 初年度1年)は準備しておきたいです。
実際に作物によってはもっと研修することを勧められる場合もあるので、2年分というのは最低ラインです。
就農の相談に行くと、貯金が数百万だと足りないと言われます。
そんなに何千万も貯金している人が多いのかは疑問ですが。
2,000万円くらいないと厳しい。みたいに言われました。
就農にあたっての開業資金
全国新規就農相談センターの「新規就農者の就農実態に関する調査結果」では、
新規参入者全体の就農1年目に要した費用と自己資金の平均として、755万円(前年比+186万円)としています。
2022年現在原油価格や資材の高騰が続き、就農にあたっての準備資金も上がっているようです。
就農時の資金に関しては日本政策金融公庫などに融資を受けることが一般的ですが、その審査を通しやすくするために貯蓄額は多い方がいいです。
したがって、先ほどの研修や初年度の生活費で貯蓄が0円になってしまわないようにしておくことが重要です。
住宅ローンなどがあっても審査には影響はないそうですが、返済の遅滞には十分気を付けましょう。
貯金はあればあるほどいい
実際に独立就農するということは起業し、経営するということなので、お金の管理ができないと運営が厳しくなります。
就農にあたって準備をすることで経営の練習だと思って脱サラする前に貯金しまくりましょう。
補助金に関して、使えるものは何でも使った方がいいと思いますが、補助金の採択率も100%ではありません。
また、補助金は農業の準備を始めてから申請するので、準備始めたけど補助金通らなかったからお金がない!なんてことにならないようにご自身での準備をしておきましょう。
もらえたらラッキーくらいです。
2 農業体験しておけばよかった

知識がなさすぎる
研修や学校に通うにしても、最低限の知識があった方が上達は早まります。
聞いたことがない単語なども多く、はじめのうちはコミュニケーションに時間がかかります。
脱サラする前に週末だけでも、就農準備校で農業体験しておけばよかったです。
しかし、中には土日が休みでない方もいらっしゃると思いますので、家庭菜園でも経験しておいた方がいいと思います。
ざっくりと、作物の旬の季節を知っておくだけでも全然違います。
知識には上限がないので、突き詰めるときりがありませんが、基礎の基礎くらいは本などで勉強しておきましょう。
思ったより作業がきついときがある
世の中に楽な仕事はないと思っていますが、それでも肉体的にしんどいと思うこともあります。
農業が好き、楽しいと思っている方は問題にならないかもしれませんが、重量物に関しては肉体のポテンシャルにも左右されます。
重いものを持てる人も持てない人もいます。
実際にどのくらいの作業強度なのか、体験しておくことで脱サラ後にイメージとのギャップを減らすことができます。
3 もっと情報収集しておけばよかった

歓迎されると思ってた
農業を志して、インターネットでの情報をいろいろ集めはしました。
官公庁の発信している情報では、農業人口が減っている!地方に移住してきてほしい!地方で農業してみませんか!半農半X!などなど。
そんなに人がいなくて若い農家さんがいないなら、きっと歓迎されるだろうと思っていました。
しかし、いざ相談しに行くとそんなことはありません。
逆に甘く見ていると思われているのではないかと思うくらい厳しいことを言われます。
上記した貯金しかり、農業経験しかり。
まぁ、今思えば全然準備が足りなかったので厳しく言われるのは当然だったかもしれません。。。
コネがない
就農にあたって大きな壁が資金、技術、農地です。
資金は上述した通りあればあるほどいいです。
技術や農地に関しては、先輩農家さんとのコネクションが重要です。
コネがないと研修先も見つけられませんし、農地も見つかりません。
脱サラしないと本格的な研修はできませんが、脱サラする前に研修機関を巡ったり、農業体験している学校を通して研修先の農家さんとコネクションを作っておくべきでした。
マイホームはない方が選択肢が広がる
就農地を探す、検討する段階で、マイホームがあると検討する範囲が限られてしまします。
ただでさえ農地を探すのは難しいと言われているのに、地域を限定することでさらに見つけることが難しくなります。
先輩農家さんによっては、家を持っていることは永住する決意のあらわれだとして、逆に農地がすんなり見つかったというケースもあるようです。
一概にマイホームがあるといけないわけではないですが、ない方が他県含め、やりたいことができる可能性が大きくなります。
4 副業しておけばよかった

心の安寧のため
脱サラすると収入が途絶えるため心がすり減ります。
脱サラ前に副業をし、収入源を確立しておくことで、経営者としての準備をし、研修中に少しでも収入があることで心が平穏に保たれます。
経営者として行動する練習
副業とはいえビジネスのオーナーです。
自分の考えを実現するためには行動するしかありません。
これは農業も同じで、相談窓口が積極的に支援してくれないなどと嘆いていても現状はよくなりません。
足りないモノは自分の行動力でカバーできるようになるという点も、事前に副業をしておいた方がいい理由です。
まとめ
脱サラする前に準備しておいた方がいいことのおさらいです。
- 貯金はしっかりしておきましょう
- 農業を体験しておきましょう
- 情報収集はネットだけではなく、オフラインでも行いましょう
- 副業して成果を出しておきましょう
これができていれば、就農準備するにしてもほとんどのことは乗り切れるはずです。
これがすべてそろっていないといけないとは思いませんが、この項目を多く実践しておけば、より就農の難易度は下がると思います。
就農の方法は一つではありません。
これは私が実際に体験してみて、ちょっと後悔した項目です。
少しでも後悔したくない方は参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。