こんにちは。タクマです。
今回は播種について書いていきます。
私は、「はしゅ」と言われても初めはなんのことかわかりませんでした。
作業としては頻繁に行われますので、これを機に覚えてしまいましょう。
- 播種とは?な人
- なんだか播種がうまくいかない人
播種(はしゅ)とは?
播種とは「種まき」のことです。
種(たね)を播く(まく)ので播種と言います。
播種には3種類あります。
- ばらまき
- すじまき
- てんまき
それぞれの特徴を確認しましょう
植物によって向き不向きがあります。
ばらまき
一番簡単な方法です。
文字通りばらまきます。
方法自体は簡単ですが、種が偏ったりするので、ある程度技術が必要です。
種を土に混ぜてふるいにかけてまく方法もあります。
発芽するのに光が必要な種類の植物が向いています。
また、種が小さいものが多いです。
我が家はカスミソウをばらまきました。
すじまき(筋まき)
一筋に一直線になるようにまきます。
畑で行う場合は畝に支柱を倒して凹みを作ると一直線になります。
プランターの場合はベニヤ板などで跡を付けるとまきやすいと思います。
ホウレンソウなどすじまきで行うと収穫がしやすいです。
てんまき(点まき)
一定間隔で穴を掘って種をまく方法です。
セルトレーなどを使って行うことが多いです。
今回は点まきに絞って手順をご説明します。
点まきの方法(セルトレー)
セルトレーを使用して播種を行う方法をご説明します。
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準備するもの
- 土
- セルトレー
- 種
- 箸
- トロ舟
土(培養土)
ホームセンターで販売されている培養土で問題ありません。
土に栄養分が含まれていますので、簡単に苗を育てることができます。
腐葉土だけでも栄養素は十分入っていますので、種まきする場合は問題ありません。
お好きなものをお選びください。
セルトレー(プラグトレー)
種をまくトレーです。
○○穴(けつ)トレーともいい、例えば、25の仕切りがあるトレーを25穴トレーと言います。
ほかにも200穴や128穴などあります。
トレーの仕切りが少ないほど、一つ一つの土の量が多くなります。
ご自分が作りたい量のトレーを選ぶと良いでしょう。
25~36穴トレーなどは10枚で200円から300円程度ですが、使い捨てが多いです。
苗を出す際に下から押し出すので再利用が難しい場合があります。
おすすめはカセットトレー(シードルポット)と呼ばれるトレーです。
一列ごとに取り外しが可能なため使い捨てではなく、10年以上使えるそうです。
費用は使い捨てと比較すると高いですが、私は25穴トレーを複数枚使って場所に困った経験から、最近はカセットトレーを使用しています。
気になる方はこちら
種
まきたい種をご準備ください。
種が小さい場合はピンセットなども併せて使用するといいです。
土を触った手で種に触れると、余った種を保管していると発芽してしまう可能性があるので、土で触った手で種に触れないように気を付けてください。
箸(はし)
いらない箸で土に穴を掘ると手が汚れにくいです。
必須ではありません。
指で穴を掘っていただいても構いません。
トロ舟
トレーに土を詰める際にトロ舟があるとこぼれにくく、余った土を戻す際にも簡単です。
ブルーシートを敷いて、土袋から直接詰め替えても問題ありません。
片付けに手間がかかりますが、トロ舟は比較的高価なので、安価にスタートしたい方はブルーシートから始めましょう。
土詰め
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トレーに土を詰めていきます。
しっかり土を詰めないと根が伸びてきたときに支えることができません。
私はふかふかな方が根が張りやすいと勘違いしていたため、初めての播種は失敗しました。
種まき
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今回は一つのトレーに1つずつ種をまいています。
発芽率の低い作物は一つのトレーに複数の種をまく場合もあります。
その場合、粒をりゅうと呼びます。
(2粒まき)「にりゅうまき」 (3粒まき)「さんりゅうまき」などと呼ばれます。
覆土(ふくど)
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種を播いたら土をかぶせます。
土で覆う(おおう)ため覆土と言います。
植物には好光性・嫌光性があり、発芽するために光が当たった方がいいのか、当てない方がいいのかによって覆土の量が変わります。
原則として、種の2~3倍の厚みの量の土をのせるのが一般的とされています。
鎮圧(ちんあつ)
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覆土をしたら、しっかりと土を押し込みましょう
土詰めと同じく、しっかり根を固定するために必要です。
鎮圧ができていないと発芽率が悪くなってしまいます。
潅水(かんすい)
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播種後はしっかりと水をあげましょう
セルトレーの端の部分は乾燥しやすく、意識して水を与えないと水やりの量も少なくなってしまいます。
左右に水をやる場合はトレーを通り過ぎましょう。端の部分で折り返そうとするとトレーの端のセルの水分量が少なくなってしまいます。
また、ホースで水をやる場合、「霧」や「ミスト」で水を与えると水の衝撃で覆土がずれてしまう現象が避けられますので、やさしく・たっぷり潅水してあげてください。
乾燥防止
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最後に新聞紙をかぶせて新聞紙にも水をかけてください。
発芽したら新聞紙は取ってください。
写真では、「温床」と呼ばれる、発酵している土の上に置いています。
発酵する段階で熱を発生し、発芽のために冷えすぎないようにしてくれます。
電子温床もありますので、早く発芽させたい方は使用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
播種(はしゅ)とは種まきのことで、3種類ありました。
- ばらまき
- すじまき
- てんまき
今回は点まきについて詳しく手順をご説明しました。
乾燥防止の新聞紙や温床は、必須ではなく、あればいいくらいですが、鎮圧は必ず行うようにしてください。
あなたの農ライフに幸あれ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。