こんにちは。タクマです。
今回は学校に農政課の方がいらっしゃいました。
そのタイミングでお時間を頂き、就農のご相談をすることにしました。
就農支援の窓口としてメジャーな農政課では、どのようなことを聞かれるのか、まとめていきます。
農政課以外のメジャーな相談窓口はこちらの記事をご確認ください。
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就農へ向けた全体の流れを知りたい方はこちら
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農政課とは?
各市町村にある、新規就農を支援してくれる部署です。
名称は市町村によって異なり、「農政課」「農政部」「農林水産部」などと呼ばれています。
農政課の中にも複数の部署があります。
例えば茨城県水戸市の場合
企画係
農林行政の企画及び調整,農業振興地域整備計画に関すること,農業金融に関すること,農村の地域コミュニティ活動の支援,林野の保護,市有林の管理,農政協力員に関すること,農業委員会との連絡調整,農業団体に関すること,水戸地方農業共済組合に関すること,水戸市農業公社に関することなど
振興係
農業担い手育成,農地利用促進,米の需給調整,経営所得安定対策の推進など
ふるさと農業センター
ふるさと農場・森林公園に関することなど
などがあります。
新規就農の段階でお世話になるのは水戸市の場合「振興係」ですね。
新規就農相談カードの記入
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新規就農相談カードは、自分の経歴や将来どんな農業をイメージしているのかを簡単に答えるアンケートのようなものです。
自治体によって書式は異なりますが、大体の質問内容は同じです。
まだ就農を具体的にイメージしていない段階だとわからないことも多数あります。
わかるところの記入だけで問題ありません。
現在の職業や家族構成
就農を目指す場合、雇用就農でない限り収入が途絶えます。
農業は初期投資がかなりかかる業種ですので、未経験での独立は推奨しておらず、どちらかというと可能な限り長い期間研修や雇用されてから独立することを望んでいるようです。
そのため、研修期間中に貯金が尽きてしまわないか、研修中に誰か収入を得られる人が世帯にいるか、最悪の場合親族に生活費を借り入れられるかなどを見ています。
農業経験、動機
農業に夢を見ていないか、リアルな農業をイメージできているかを確認します。
今はやりの「ノマド」や「半農半X」にあこがれているだけではないか。
舐めていないか。というところを見られます。
動機に関しては人それぞれなので、正直他人にどう判断されても本人に続けるという強い意志があれば問題ないともいます。
実際の農作業は力仕事であったり、天候などに左右され、収入案が不安定な場合があるため、途中で放棄しないかが大事なんだと思います。
就農の方向性、就農の形態
雇用就農なのか、独立就農なのか、親元就農なのかで今後の農政課の作業内容が変わります。
独立就農の場合、「技術」「資金」「土地」すべてにおいて補助を必要とするため、どういった補助が必要かの確認です。
作目
「稲作」か「露地栽培」か「施設栽培」か「果樹」か「畜産」かなど。
各作目によって「技術」「資金」「土地」の比重が変わるため、参考として聞かれます。
また、地域で盛んな作目であれば研修先が探しやすいかどうかという点でも重要です。
「施設栽培」は土地は少なくても成り立ちますが、「稲作」は少ない土地だけでは経営は成り立ちません。
今後役所として、どんな点を中心に補助していくかという点で質問されます。
家族の賛否
この質問はどこでも聞かれます。
「ご家族は農業をすることに賛成していますか?」
この問いの答えが「NO」だと、かなり就農のハードルが高いケースとして扱われます。
まずは家族を説得してきてください・・・と。
農業は収入のわりに労働時間が長いとされ、ご家族の助力がないと立ちいかない場合もあります。
単身者であれば、生活するための費用を削って乗り切ることもできます。
しかし、農業に反対しているご家族がいる場合、生活費を削ってまで協力してくれるだろうか。
早々に農業をやめて離農してしまわないか。という点を確認しています。
自己資金
厳密にいくら準備できるかというような質問ではなく、ざっくりいくら準備できるのかを聞かれます。
農業には多大な初期費用がかかり、その大半が借金(融資)でまかなわれることが多いです。
研修中の生活費を除いて、経営を開始する場合に十分に初期費用を準備できるかどうか。
また、農業にいくらかかるかの相場感や、融資いくらに対しての売り上げ予測が的外れではないかを確認しています。
就農希望地
希望している就農予定地の作目が相談者の希望と一致しているか。
土地が探しやすい地区かなど。
各農業委員会との連携のために確認しています。
初回はこれらをもとに面談や聞き取りといったイメージでした。
青年等就農計画認定申請書の作成
新規就農には補助金があり(2022現在)、その補助金を受けるためには「認定新規就農者」になる必要があります。
認定に必要な書類が「青年等就農計画認定申請書」です。
先ほどの新規就農相談カードをより詳細にしたイメージです。
この申請書を作成し、農政課に提出することで審査・認定へを進みます。
認定されると、補助金を受けられたり、新規就農へのフォローを受けることができるようになります。
まとめ
今回は農政課の方々とお話をし、「認定新規就農者」になるために必要な書類の打ち合わせや、農地獲得のための助言などを頂きました。
農政課は農林振興公社や普及センターと比較して、
全体的にオールラウンダーなイメージでした。
土地、補助金、技術(研修先)に対してまんべんなく説明してくれる印象です。
しかし、農政課の方は農業未経験の場合もあります。
その点普及センターや振興公社は技術的に習熟した方が多いため、どの相談窓口をメインにするかというよりは、どの窓口とも定期的に連絡を取り合い関係性を深めていく。が正解だと思います。
あなたに素敵な農ライフを。
最後まで読んでいただきありがとうございました。